僕と君の音楽(57)
大阪は道頓堀にある「くいだおれ」が、この7月8日に閉店しました。「くいだおれ」が有名だったのか、このレコードのおかげで全国区になったのかはよく知りませんけれども、なんとも印象的なジャケットが大好きです。ちなみに僕はアナログ盤で持っています。
いつの時代でもそうなんですが、明治でも大正でも昭和の戦後でも、西洋文化をいかに消化吸収して日本化するか?ということが、重要な課題だったように思います。このアルバムがリリースされた時代、1970年代の初期にはロックやブルースといった当時流行の西洋音楽の日本語化が一つの課題でした。「やっぱり英語じゃないとロックやブルースはハマらないよ」という通説や英語vs日本語の議論がなされる中、「まぁ…ええやん」と、英語でも日本語でもなく、いとも簡単に“大阪弁”でブルースをやってのけたのが上田正樹さんや有山さん、西岡恭蔵さん達だった訳です。
“形式としてのブルース(3コード12小節みたいな)”はともかく、このM-1「大阪へ出て来てから」を聴いて感じられるものが“感覚としてのブルース”だと思います。あくまで個人的見解ですが、これはアメリカ南部のブルーズと意味としては同じ種類のものだと言い切っても過言ではないと思います。なのでこの音楽に触れて何も感じないなら、その人にブルースが無いのかブルーズが時代遅れなのか、どっちかなのでしょうね。
(Nakai)
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